就職するなら大手企業?中小企業? それぞれの場所で働く人に聞いてみた!
[2021.10.19]働くなら、「大手企業?中小企業?」
あまりそのような観点から考えないかもしれません。
このような観点から考えたことはありませんか。
大手企業は、福利厚生がしっかりしてそう・安定してそう。中小企業は、個人の裁量が大きそう・社長との距離が近そう。
上記のようなイメージが、自分の理想とする就活について分析する際に思い浮かぶのではないでしょうか。
実際にはどんな違いがあるのか、それが大手企業・中小企業のイメージと合致しているかをお伝えします。
まず、大手企業と中小企業の定義について確認していきます。
【大企業と中小企業の定義って?】
大手企業の定義は定まってはいません。
中小企業の定義は中小企業庁によって定められています。中小企業者の範囲と小規模企業者の定義を次のように定めています。
資本金の額又は出資の総額・常時使用する従業員数のいずれかを満たすのが中小企業者、常時使用する従業員数が下記表の人数にあたるのが小規模企業者となっています。下記は、中小企業庁のホームページをもとに編集しました。(2021年9月)
資本金の額又は出資の 総額(中小企業者) | 常時使用する従業員 (中小企業者) | 常時使用する従業員数(小規模企業者) | |
---|---|---|---|
製造業、建設業、運輸業、 その他 | 3億円以下 | 300人以下 | 20人以下 |
卸売業 | 1億円以下 | 100人以下 | 5人以下 |
サービス業 | 5000万以下 | 100人以下 | 5人以下 |
小売業 | 5000万以下 | 50人以下 | 5人以下 |
【大手企業と中小企業の違いって?働くなら?】
では、実際に違いをみていきましょう。今回は、大手企業で働いたのちに、現在は北陸の中小企業で働く経験をもつ社会人にインタビューしてきました。
Q1…大手企業と中小企業で働く上の一番の違いは何ですか?
Q2…中小企業だからこそできることは何ですか?
Q3…大手企業だからこそできることは何ですか?
Q4…大手企業と中小企業という枠組みで就活をするならどちらに挑戦しますか?
Q1…大手企業と中小企業で働く上の一番の違いは何ですか?
A1…福利厚生です。(給料、休日の多さ)また、新卒の初任給と給料の上がり方(30歳以降)が違います。
Q2…中小企業だからこそできることは何ですか?
A2…マルチタスクな人材を目指すことができます。一緒に働く人数が大手企業と比較して少ないので、一人の役割が大きくなります。自分で進めていく業務が多くなります。また、社長との距離が近いからこそ、会社全体をみることができ、経営的感覚を身に付ける機会が増えると感じています。
Q3…大手企業だからこそできることは何ですか?
A3 …大手企業は機能分業化しているので、1つの仕事にさける時間が多いため、プロフェッショナル人材を目指すことができます。また、1つの業務に特化するからこそ、規模の大きい業務を任されることもあります。
Q4…大手企業と中小企業という枠組みだけで考え、就活をするならどちらに挑戦しますか?
A4…やりたいことが決まっているか決まっていないかで違うけれども、もしやりたいことが決まっていないのであれば、大手企業。今後のキャリア形成を考える上で、スペシャリストになりたいと考えるからです。そこでの仕事の実績が信頼になり、次のステップにも進みやすいです。
【まとめ~マルチタスクかプロフェッショナルか~】
大手企業と中小企業で働いた経験を持つ社会人へのインタビューを通して、やはり大手企業だからこそ、中小企業だからこそ、という特徴がそれぞれあります。その中でも、マルチタスクな人材かプロフェッショナルな人材どちらを目指すか、というところが印象に残りました。
自己分析をする上で、大切にしたいことがよりどちらなら実現できそうかという視点で考えてみてもよいのではないでしょうか。